ナローCタンクの購入
ナローゲージのロコが好きで、普通のNゲージの合間に手に入れたり、自作(改造)したりしています。
原則的には特定の軌道を指定せず、フリーに走らせています。
中古では中々手に入らないのですが、今回久しぶりに心躍る製品を見つけました。古いコッペルタイプの0−6−0のタンク型機関車です。しかも好みのバルーン煙突型ですが、箱などがなくジャンク品です。

裏返して車体下を見ると「Roco」と表記されています。車輪の踏面を見ると、かなり走行痕がありますが、とにかく安かったので購入しました。
ネット検索等で調べてみると、「Roco H0e-Light Railway Steam Locomotive BR 99 Germany/DR」と云うものの旧ロットのようです。

モーターやロッド回り、そして塗装が異なります。以後「BR99」と称します。
BR99を家に持ち帰り、細部チェック・・・欠損はコールバンカー後ろの連結器が無いようです。とりあえず試走・・・
かなり高めの電圧、これは古い製品特有ですね、モーター音が響きますが全く動きません。
通電はしているようですので動力伝達系に問題が発生しているようです。
車体の分解はネジもなく単純にプラ製の車体後部キャブ付近を左右に広げ、上側に引き抜く感じ(カトー旧D51やC62のように)で簡単に外せます。
外した瞬間に何か部品が複数パラリと落ちました。

慌てて拾うとピンの付いた反円柱状の部品・・・それぞれを合わせてみるとピンが2つ出っ張った円柱状のものになり理解しました。

ユニバーサルジョイントの凸側、モーターの方にあったものが経年変化とモーターのトルクで薪を割ったように2つに割れてしまったようです。素材はピニオンギヤ等に使われる軟質系樹脂ですので再生は困難です。

また、モーターのトルクを直接受けるこの凸型の部品は国産模型には見たことがなく、代替するものが浮かびません。
とりあえず、反対側の凹型のユニバーサルジョイントも丁寧に外し、内径0.8mm位のビニールチューブを圧入しました。

モーター側も圧入して再び組み上げ、再試走・・・

今度はしっかりと動きました。古いキャラメルモーターですのでかなり電圧高めで動きますが、低速から動きます。
ビニールチューブは暫定ですので、機会を見てシリコンのしっかりしたチューブに交換したいと思います。
あと、集電のコンタクト部のよじれが若干見受けられたので下回りを分解し修正しました。
(余談ですがこれも昔のドイツ製品らしくマイナスネジ組立です)

次は欠損した後部カプラーですが・・・先日JAMにて昔のミニトレインズのセメント運搬トロッコ6両を購入したので、欧州では標準的なループ&フック式カプラーに対応出来ればOKです。
朝顔カプラー的な形状で似たような・・・
あくまで似ていて加工が容易、ということでアーノルドカプラー基部(カプラーポケット内でスプリングを受ける部分)で似ているものを選び、T字の中心部にピンバイスで穴を開け、真鍮線を埋め込み、車体側とも真鍮線で繋ぎ、ゴム系接着剤で固定しました。


大きな(といってもHOスケールですが)機関車が小さなセメントカーを引っ張っている様子がアンバランスで面白いです。

ちなみに背面走行もギクシャクせず安定して走行します。
最後に、我が家のSL達・・・
左からミニトレインズ(復刻)の0−4−0タンク、ロコの0−6−0/BR99、乗工社の0−4−2ボールドウィンです。

似ているようで動輪配置もそれぞれで異なりますが、みんなストレート煙突ではありません。(笑)

貨車は揃ってきたので、今度は客車をどうにかしたいですね・・・
2014/10/27掲載

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