コンプレッサーの新調とエアブラシ整備
模型塗装に20年近く愛用している(といっても最近は機会すら少ないのですが)タミヤのスプレーワークですが、先日のアクリジョン塗料の試用の際に激しく発泡し、今後の為を考えることにしました。
アクリジョン塗料自体は見送りますが、スプレーワークの音量は相当なもので、暗騒音等で犬達が大騒ぎとなりますので、とにかく静音型のものを優先、中古ですがGSIクレオスのプチコンが手に入りましたので、これをベースに構築します。

エアブラシはスプレーワークのコピー、台湾製エアテックスのKIDS105です。コピーとはいえガンタイプでダブルアクション、十分です。

ところが数年使っていたもの、しかもメンテナンスもロクにしていなかったので塗料カップ下のノズル周辺に塗料が詰まっています。

また全体的にも汚れていたので分解清掃をすることにしました。
エアブラシを分解したところで驚きました。
グリップ内にあるパイプが劣化破損しています。接続しても使用不能です。

経年変化でビニール素材が固化して柔軟性を失い、圧力が掛かって破裂してしまったのかと思われます。
その他の部品チェックです。
ニードル戻りバネも欠品のようですが、あとは大丈夫そうです。これらの部品は後で何とか作成するとしましょう。
一つ一つ分解し、ラッカー溶媒液に浸して塗料を溶かします。ほかのプラ部品もきれいに拭き上げます。

劣化破損した、パイプの再生をします。
手元にあったゲルインクボールペン(使用済み)のインク軸の直径がピッタリでしたので、現物合わせで接続しました。
仮組み後にエアー缶に接続しテストしましたが、空気漏れはありません。

溶剤に漬け、塗料が溶けすっかりきれいになった部品(容器の底には汚泥がどっさり)を引き上げ、きれいに拭いた後に乾燥・組立てます。

ニードル戻りバネはノック式ボールペンの軸バネがちょうど良かったので長さを調整し取り付けました。

エアテックスのねじ径はM5−Sと独特の規格です。そのため、エアブラシ→M5−Sホース→Sネジ(G1/8)チェンジャー→Sネジ(G1/8)ホース→コンプレッサー(G1/8)と非常に複雑です。しかも弾力の違うホースが絡まってしまいます。
このため、エアテックスのホースを最小限にします。2cmほどに切ったホースの両端にM5−Sネジ基部をねじ込み、Sネジチェンジャーを介してホース・コンプレッサーにつなぎます。

無事接続の確認が出来ましたが・・・ホルダーがありませんね。
市販のものもあるんでしょうが、とりあえず自作・・・針金ハンガーを曲げて簡単なホルダーを作りました。台座はコの字にしてプチコンを囲うように置けます。

風量も弱いので編成単位とか大規模な塗装はできませんが、これで夜間を含めいつでも塗装できる環境となりました。
バックアップとなった田宮ベーシックの方も同様に分解整備しておこうと思います。道具あっての模型作りですからね。

2014/07/14〜29 掲載

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