古いターンテーブル

 

屋根裏部屋の整理をするうちに出てきたものです。
すっかり存在すら忘れておりました。


小さなころからレイアウトにおける「華」はターンテーブルだと思っています。レイアウト集なんかにある機関庫の風景は静と動、グッとくるものがあります。
とはいえ子供の頃のターンテーブルは外国製のみ、後にトミックスからも出ましたがとても高価で手が出せるものではありませんでした。(ま、今でも「高いなぁ」って手が出せるものではないですが・・・)

自分の収入で買えるようになってレイアウト意欲がわいて設置しようと考えるも、やはり高嶺の花・・・外国製に目を向けるとピィコの手動転車台もありましたが高く設置も電動化も自己工夫で・・・というもの。そんな中安価なアトラス製のターンテーブルを見つけ、購入したものでした。せっかくなので、電動ユニットも買っておきました。トミックスの13の価格で電動のターンテーブルが!と意気揚揚でした。

・・・しかし開封してみると日本のものとは大きく違い、桁のない欧米スタイルのフラットベースなもの。一度だけ行ったマウイ島のシュガーケインのターンテーブルがこんな形状でした。


安全だし確実な動作ができるので良しと割り切れない気持ちがモヤモヤと・・・
しかもターンテーブル自体が相当な大柄で、配線等もかなり煩雑になりそうな事が分かり、結局放置されたまま忘れ去られていたというのが顛末です。

そして発掘された現在、とりあえず動作確認だけでも・・・と電動ユニットを取り付けました。説明書もなく悩みましたがネジ止めし、電源端子を接続します。
(電気について知識がないのですが、初期のトミックスの制御系はACから取っていたと思うですが、よく分からないのでDCから取っています)
つまみを回しモーターが「ブーン」といいますが動きません。そこで手で補助してやると少しづつ動き始めました。

 

動かしてみて構造が分かったのですが、モーターは常に回っていて空転期間と動作期間があり、動作期間では次の引き込み線までの角度にきっちりと動きます。つまりこの動作を繰り返して希望する線路へ誘導、または転回させ、空転期間のうちにモーターの電源を落とす・・・そんな運用法です。

裏側をみると導電版があり、進行/逆行がある地点で逆になります。そのためアプローチ部分には「A」「B」と分かりやすく書いてあります。


しばらく動かしているうち、様子がおかしくなってきました。モーターからギヤに伝達するゴムベルトが経年劣化してヒビ割れ、滑っているようです。程よいサイズのOリングかスプリング等で直せば使えそうですが・・・ここで終了しました。

結局のところ、これを使う機会はなさそうです。何故ならその後、初代のターンテーブルの中古ジャンクを2つ使って組み合わせて使えるようにし、同じく中古の扇状機関庫も手に入れて組み合わせて・・・ということで、いつかレイアウトで作る際はトミックス前提で考えています。

とはいえ、何かに生かしたいですよね。・・・
下回りがオープンなので動輪付近も見えるというメリットを生かし、回転ギミック付の展示台として使うのならば楽しいかもしれませんね。

 

2015/03/23掲載