トミカトーマスで遊ぶ

 

木曽森林鉄道の酒井5トン92号機では実車に忠実にすべく頑張りましたが、流石にあの手の工作を継続できるほどの集中力がありません。(笑)
暑くて夜半の工作もしんどいですし。

『夏休みの工作』っぽく、お気軽改造にチャレンジです。

素材はこちら。
 

誰もが知っているであろう、某キャラクターです。


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つ買いましたが、おまけに限定版の貨車が付いてきました。

 

貨車を比べてみましょう。
顔つき有蓋車とワム80000です。


巾がある一方、全長は短いです。バッファーは省略されています。

白い歯を見せている表情が、何だか昔のヨコハマタイヤを思い出させます。
(知らない世代も多そうなので、イラストを・・・)


裏返して見ますと、特にディティールはありません。


分解してみます。

おっと・・・

最近では子供のいたずら防止のために特殊な三角ねじが使われています。

 

プラレールも同様の措置を取っており、「分解できない」と訴える親も多いらしいです。
このネジに対応できるドライバーはホームセンターに売っていますが、径が複数あり、合わないと悲惨です。不安な方は現物を持参の上で購入される事をお勧めします。


で、私はどうしたかと云うと・・・100均の精密ドライバーで先が潰れたものを金属ヤスリ(これも100均)で大まかに削ったものを作り、開けました。

 

最低限で開けたいならば、マイナスドライバーの三角形の底辺?がジャストフィットすれば・・・トルクもそんなに掛かっていないので2辺でも簡単に回ります。

ねじを外して上下に分けた状態です。何だか片手を上げたロボットみたいに見えます。更に中にあるねじも外します。


この状態から元の車軸押さえとねじのダボ、連結器基部を削ります。ニッパーでバリバリと折り、残りは彫刻等で削って仕上げました。


全て同じ様に出来る・・・と思っていましたが、無蓋車とタンク車、有蓋車と車掌車すべて構造が異なって苦労しました。

 

台車側の加工です。
中古のジャンク品から仕入れました。(ちょっと勿体無いですが)

まず分解して下回りのみとし、溶着して固定しているウェイトを外し、車体を留めていた部分を削ります。
 

 

カプラー基部のみをせり出すようにするため左右の部分は切り欠き、最後に現物合わせで真ん中の部分をカットし、成型ののち瞬間接着剤で固定します。


さて、これらの貨車のうち、有蓋車及び無蓋車にある「顔」をどうするか悩みましたが、やはりリアリティに欠けるので外しました。


プラ版を現物合わせで切って調整し、貼り付けましたが・・・平面だと間延びしてしまうため、酒井5t機で使ったプラ帯を×字状に貼り、有蓋車は更に本体に渡る形でプラ帯を足しました。


継ぎ足し部分・・・という事で塗装はライトグレーをタミヤエナメルで筆塗りです。
なお、無蓋車の積荷は交換して赤貨車がドラム缶運搬用にし、浮いていた赤貨車には部分的に色刺しをしてあります。

 

仮組みした状況です。

これだけではバランスが悪いので補重します。
板鉛をそれぞれの貨車に合うようにカットし、貼り付けます。


重さの目安としては元の二軸貨車のウェイトよりやや重め・・・です。

 

完成です。
さっそく走行させてみました。牽引は大きさ的に違和感のない定番・バックマンCタイプディーゼルです。

 

件のヨコハマタイヤ似の『顔』はフロントラジエーターに差し込んでみました。
・・・ちょっと大きいですね(笑)


N
ゲージ車両より巾があるのでストラクチャーへの接触等、運転には注意が必要ですが、小さいお子様には好評だったようです。


塗装してキツめのウェザリングを施し本格的にHOナロー風・・・にするのも良いですが、トイライクにトミックスのトーマスやパーシー・ジェームスに引かせるのも楽しそうです。
この規格(タンク車枠ベース・プラ板及びプラ棒で作る)で荷物はオリジナルでバリエーションを増やしていくのも面白そうです。

夏休みの工作的な、(7両同時工作でしたが)お気軽な改造でした。(終)



2012/08/13
23掲載