ミニカー客車の走行化

 

子供服セールの片隅にドイツ製ミニカー「Siku」の列車シリーズがあり、子供にディーゼル機関車と無蓋車のセットと追加で2両の無蓋車を買いました。
その中で客車もあったのですが、これが実に良い出来で、大人用として別途に3両購入しました(笑)

 

ヨーロピアンな風貌ですが、日本の10系客車の様にも見えます。またこの・・・青大将を思わせる色あいが素敵です。
製品番号から調べてみると、Cタンクとの2両セット、また限定なのかディーゼル機とカラフルな3色の客車のセットなどもあるようです。(写真は検索したもの)

 


残念ながら軌間は1213mmで、縮尺もNより大きいです。ただナローの機関車となら合いそうです。加工して9mmでの走行化を目指します。

 

まず車体の分解です。子供が乱雑に扱って(まぁその辺りは万国共通でしょう)も壊れないよう、しっかりと固定されています。

 

幸い固着部分がプラスチックなので、そこに25mmのドリルで穴を開け、上下に分割します。

 

構造的には車体はプラスチック、台枠はダイキャストです。
上半身ともいえる車体は既存のプラ製Nゲージと構造が非常に似ています。車体と屋根は別に作られて成形後に溶着、はめ込み式の窓ガラスは車体に合わせて窓枠があり、その両側の窓ガラスは座席部分で押さえられています。それぞれの固定が溶着でなければ鉄道模型の作りそのものです。

 

台枠は2軸からボギー台車への加工が困難なのでプラ板で作ります。2mmのプラ板を同サイズにカットし、ボギー台車は動力化した鉄コレ気動車のものを使います。
座席部品の裏は若干の空洞があり、ちょうど重りが入るようになっています。このあたりもN製品と似ています。プラ車輪なので少し重めに・・・板鉛を合わせて成形、接着しました。


台車の固定ですが、オーソドックスにビス&ナットです。

 

床板と板鉛、そして座席を通すように2mmのドリルで開口し、台車と床板の間にワッシャを入れて車輪の接触がないようにします。(写真がちょっとボケています)

 

床下機器は元のダイキャストのものを参考に、GMの客車用のものから加工して取り付けました。また台車の回り止めとしてウェーブのガンプラ用ボルト?を付けてあります。(内側車輪の下側のポッチ)

最初は台枠部分にもう少し装飾を考えてましたが、台車の走行性を重視することにしました。

最後に塗装です。
艶消しの黒をエアブラシで吹き付け、再び組み上げます。車体側は無加工ですのでパッと見は変わらないですかね。


HO
ナローのコッペル機とはカプラーが異なるので片側の車端のカプラーをフック&ループカプラー対応にしました。差替え式なのでアーノルドにも戻せます。

 

試運転はバックマンのCタイプディーゼル・三ツ星商店の茶色で・・・本当は赤系統が似合いそうなんですが、近似色ということで・・・

縮尺的には結構合いますね。機関車に重みがあるので3両引いても余裕です。

フック式を利用して、ナロー蒸気・BR99と。

 

機関車側がやや大きいですが・・・やはり欧州型同士だからか、自然に似合いますね。ただこれ以上大きいとアンバランスになりそうです。



また見つけたら捕獲したいと思います。


2015/03/02掲載