バックマン・0-4-0 shifter&tender型蒸気機関車

 

家内が誕生日にと買ってくれました。
もっと高額なものを「おねだり」しても良かったんですが、プレゼントに頂くもの・・・ということで、思い入れのある機関車をチョイスしました。


最初に買ってもらったNゲージであるBテンダー、今だ現行品です。これは本当に驚きました。
プリムス型入替機(バックマンCタイプディーゼル)もそうですが相当な長寿商品、ということになります。


そして、昔からこの機関車名が分からず、「Bテンダー」と呼称しておりましたが、今回初めてこの機関車名(商品名)を知ることが出来たのも大きな収穫です。とはいえ、「0-4-0 docksider」同様、便宜的な名称であるかも知れませんが。
(なお、「0-4-0 docksider」も現行品です。半世紀モノで驚愕です)


商品を見たときは奇妙な違和感を覚えました。もちろん、ロッドが壊れやすいプラ製から丈夫で安心の金属製になったのは承知しておりましたが、おなじみの機関車であるはずなのに、目の錯覚のような・・・???

子供の頃の旧製品(童友社販売品)と並べて、ようやく気づきました。


「キャブを作り直した?」

以前の0-4-0 sifter&tenderはキャブの形状が大きく、第二動輪の中心付近まであるものでした。頭でっかちのようですが、これはこれで愛嬌がありました。
ところが現行品は以前の大きさの23ほどのコンパクトなものになり、第二動輪の後ろに後退しています。また、上下幅も詰められランボードの延長線上にキャブが乗っている感じです。(それに伴いキャブ下配管も変更)


モーターの換装でキャブがコンパクトになり、「キャブの小顔化」によりあたかも縮尺も変わってしまったかのような錯覚が違和感の原因でした。
人で云えば「6頭身か8頭身か」、みたいな感じでしょうか。こんなにイメージが変わるとは・・・

小顔になりましたが、キャブ後退によってモーターの配置に困ったのか、ボイラー後端に明らかに不自然な「こぶ」が出来てしまいました。これはフォルムが大きく損なわれて残念です。


また、砂箱も形状が変わり、煙突は先端の縁が消えかかってます。全体的にモールドも甘く・・・金型がすり減ったのでしょうか?


仕様変更もありますが、この機関車がマイナーチェンジを行い現在も発売されているのは非常に嬉しいことです。ロッドに関しては複雑な構造ゆえ走行の妨げになったり破損したりしていたので現行品は非常に歓迎です。


以前書きましたが、「同じ製品が世代を越えて販売されている」、これが一過性でない真の鉄道模型の楽しみ方だと思ってます。それが出来ているのがバックマンの素晴らしい所といえるでしょう。(とはいえ純粋に継続していたわけではありませんが)
もちろん、KATOのキハ20などの旧来製品もこの範疇に入ります。あとはGMの板キットもそうですね。

この機関車はいずれ息子へ譲ろうと思ってます。父の心子知らずというかお節介かも知れないですが、親子で同じ機関車を走らせる・・・そんな日が待ち遠しいです。

 

 

2011/01/20掲載