津川洋行・酒井5トン機の加工(5)

 

最初コンプレッサーによる吹付け塗装を考えておりましたが機材繰りで手間が掛かるのと、元の機関車もペンキべたべたでそんなに気にならなさそうなので筆塗りとしました。

塗装の前にプライマーで全体を塗り、金属をコーティングします。


さて、本体の塗料ですが既存塗料にはないので、伊豆急ペールブルーをベースに濃緑色を混ぜ、更に発色をよくするために僅かに蛍光グリーンを混ぜ、思った色が出せました。
(イメージで云うなら・・・量産型ザクの薄緑をやや白っぽくしたような感じですか・・・)

これに筆ムラ抑制のためのリダーダーを2割ほど混ぜ、平筆でぺたぺたと塗っていきます。


 

基本色であるグリーンが乾いたら、次は台枠とラジエーターの黒を塗ります。

台枠は分解してそのまま塗り、フロントラジエーターはマスキングテープでマスキングし、面相筆で塗り、半乾きでマスキングを剥がします。


最後にアクセントである前後ライトをモンザレッドにやや黒を混ぜたものを色刺し、塗装は完了です。


周囲の黒帯ですが、極細のラインをマスキングで仕上げる自信がなかった(笑)ので、市販デカールを貼っていきます。
使用したものは実物写真と模型のバランスを考え、05mm巾にしました。


車体表記ですが、昔買ったキャラメルNの付属デカールがありましたのでこれを使います。
No.」、「9」、「2」・・・水面に浮かぶ1mmのデカールを小さな空間に貼り付けるのは至難の業でした。


マークソフターでやや柔らかくし、綿棒で密着させます。

 

ヘッドライトレンズは木工ボンドで接着します。


十分に乾いたら、水性のつや消しコートの缶スプレーを全体に吹付けます。

 



手掛けてから2ヶ月、随分経ちましたが、ようやくの完成です。
 
工作前のものと比べると、グッと良くなったかなぁ・・・と満足しています。
排気管と塗装変更だけでもかなり雰囲気は変わると思います。

 

運材車を牽引した姿も堂々と。

残念ながらこの後に続く助六型B型客車がまだ手に入りません。
いずれは・・・公園での保存編成を完成させたいと思っています。
 

2012/07/0912掲載