津川洋行・酒井5トン機の加工(2)

 

遅々として進みませんが・・・・本体の改修に掛かります。

森林公園にあった実機との大きな違いはボンネット(エンジンフード)が高いことです。乗工社やワールド工芸のもの(製品写真)と比べると一目瞭然、ほんの少しの事ですがシルエットが腰高な印象を与えます。動力ユニットが影響してるのかな・・・?と思いきや意外に動力との隙間があったりします。


台枠から外した本体(レジン製?)をよく観察するとキャブとボンネットは別部品のようです。ごく僅かな隙間にカッターで内側から歯を差込み丁寧にこじると2つに分解できました。


レジン一色で分かりにくいのでマジックで色をつけてから削ります。今回は1mm程車高を下げたいので、マジックがついた部分はすべて削ります。



キャブより1mm下がったボンネットの調整ですが、もちろん下を削れば合います。
ただ鋳鋼製の台枠が大きく目立ち、どうにもバランスが悪いので、手間は掛かりますが台枠のほうを1mm削ります。


台枠側の切削・・・とはいえ、ホワイトメタル製で柔らかいので、簡単に削れます。1mmの線を引いたラインに沿って金属ヤスリで大まかに削り、細かい場所(斜面や前部)はカッターで切り取る様に行います。最後は例によって現物合わせです。


この作業で気をつけなければいけないのは、常にカッターの歯を折って切れる状態にすること、そして力を掛けすぎてホワイトメタルを曲げないようにすることです。

 

藤崎森林公園の92号機は正面2枚窓の形状はほぼ正方形ですが、製品は上下幅が狭いです。

ボンネットを下げる事で窓の下方も余裕が出来ますので、窓の下側の桟の部分も削ります。

削って無くなった桟はプラ帯(0.5mm)で作ります。(灰色の部分)

窓が正方形に近くなり、随分と似てきたように思えます。

また、窓上に開いているライト取り付け穴はプラ棒で塞ぎます。
キャブ上に前後ライトなのですが、これをどうするかが悩みです。



この92号機はキャブ後ろの窓が3枚で、仕切りは2本です。

津川洋行の製品は2枚窓で仕切りは1本ですので作り直します。

中央仕切りを切り取り、それをゲージにして1mmプラ角棒から(若干長めに)2本作り、現物合わせで長さを調整の後、接着します。


後姿も良い感じになってきました。

2012/05/2906/06掲載