津川洋行・酒井5トン機の加工(1)

 

ボールドウィンの購入後に津川洋行の酒井5トン機と運材車を購入しました。
酒井5トン機については、今回は加工を前提にしていますので、未塗装のものにしました。
 


私は軽便鉄道とは縁がありませんが、かつて住んでいた千葉の実家近くの森林公園にあった酒井5tと運材車とB型客車がありました。四半世紀もの間通学・通勤の途中で毎日のように見続けたのが大きかったんだと思います。いつかは欲しい・・・と思いつつ、思いが強くなったのは千葉を離れてからでした。


ポポンデッタのグリーンスイッチャーやアオシマのキャラメルナイン改造で似せた形を作りお茶を濁しておりましたが、やはり実物に近いものが欲しい・・・森林公園の92号機(保存形態)に近づけるべく工作していきたいと思います。

もちろん、先日完成したミニパイクにも対応しております。

ゴールデンウィーク中に千葉の実家に帰省した際、保存されている実機を見に行きました。
藤崎森林公園では緑が若葉をたたえ、来月には菖蒲が咲き綺麗な事でしょう。


実機である酒井工作所・5トンディーゼル92号機ですが、錆が浮き、ややくすんだように感じられますが保存状態は良好です。各方面から写真に収め、各部ディティールや手すりなど、十分な資料となりました。


運材車及びB型客車についても同様に撮影しましたが、客車はなかなか手に入らないので工作は先になりそうです。


やはり実物を見ると工作意欲が湧きますね。



未塗装車体を購入した直後にジャンク品で格安の塗装済み車体も購入しました。こういうのはタイミングですよね・・・


奇しくも藤崎森林公園にある92号機と同じ緑色ですが・・・実物(保存状態)とも写真集(運用当時)のものとも異なる緑色です。台枠もこげ茶色で微妙な・・・

 

玩具っぽい原色と艶有りなのが非常に残念なところ。塗装しっかりすればもっと売れると思うんですけどね・・・

いや、本当に改造意欲を湧かせてくれる会社です・・・


ジャンク品である理由は不動との事でした。
で、不動の原因を探ります。分解し、動力ユニットを開けてみると・・・


想像通り・・・よく言われる「車軸ギアの劣化による破損」でした。1つはクラックが入って滑る状態に、もう1つは金属ギアに巻き込まれるようにぐにゃりと変形しています。

 

何で車軸とギアを別にしたかは謎ですが、経年変化と強度不足によりギアの滑り・割れがほぼ確実に発生します。

最近の・・・銚子電鉄デキ以降あたりですか、すでに対策された一体型になっております。

 

当然ながら、最近買った未塗装品のほうは最新のギアに換装されています。(黒ギアが見えるので一目瞭然)

他社の動力ユニットから11枚のギアを探して換装している人もいるようですが、小さな動力ですし長く使いたいので津川洋行に修理依頼しました。
(サービス修理になります)



2012/04/25
05/15掲載