あり合わせでプチジオラマをつくる

 

 

最近は多忙でなかなかレイアウト工作ができない日々です。
とはいえ工作意欲はありますので、小規模なものを仕上げるようにします。

題材は「あり合わせのもの」。家にあるガラクタやシーナリー等を利用します。(ガラクタだらけということになりますが・・・)

ベースはダイソーのコレクションボックスミニ・ひな壇タイプです。これだけは買います。


さっそく加工に入ります。
ひな壇の上段にグレインペイントの薄灰色を筆塗りします。下段にはみ出さないようにマスキングテープで仕切ります。

 

線路は古いトミックスの茶線路がありましたので、ケース幅に合わせてカットします。

 

線路を仮置きしたところです。上段をホームに見立てます。

 

ガラクタ箱からトミックス対向ホームの待合所を置き、手元にあった気動車を線路に乗せ、イメージを固めます。

 

柵を設置します。
複線プレート線路付属のコンクリートの余りを使います。ピンバイスで設置穴をあけ仮組み、固定はバラスト等終わった後にするのでいったん取り外します。


線路はウッドブラウンで塗装し、踏面を磨きます。
バラストは・・・以前作ったミニパイクの苦土石灰の残りを使います。

今回もウェット散布式です。水と木工ボンドで練り、線路に置いて馴らしていきます。ホーム際から線路間、手前は1cm弱残してバラストを敷きました。

 

乾燥後、余った砂利を取り除きます。ウェット状態だと粘土状ですが、乾くと砂利が浮き出ます。
砂利の塗装ですが・・・スミ入れ塗料の茶色と黒色を流し、その上にウェザリングし、古びた砕石にします。

手前側はグレインペイントの黄土色をまだらに塗り、スミ入れ塗料の灰色でアクセントをつけています。

 

余りに殺風景ですので、雑草を生やします。光栄堂の「情景職人」から「春の牧場色」を使います。

このパウダーは非常に目が細かく、Nゲージサイズでも粗が目立たないので重宝しています。


ホーム下、線路間、砕石と道路の境、そして固定した柵の下にチョンチョンと接着剤を塗り、パウダーを振るって固定後吹き払います。

 

 

待合小屋の塗装です。
木造部分はウッドブラウン、屋根は石綿含有スレートっぽく灰色に塗装、スミ入れとドライブラシを掛けました。

ちなみに、水性塗料の上からアクリジョン塗料でドライブラシを掛けましたら塗膜にヒビが入ったような状態になりました。これを利用して「塗り重ね感」をあえて出す手法もアリかもしれません。

座席部分は製品の対向式ホームですとホーム側に作られており、待合室側には座席がありません。
何かないか・・・とジャンク箱を探し、動力化した西鉄200形の座席部分が転用できそうなので幅を詰め、待合小屋側に接着します。床板との接続ピンが椅子の脚のように見えたら幸いです。

内側が寂しいので昔のポスターを縮小し貼付けましたが、見えませんね。

待合小屋を接着後、接着の境目に情景職人のパウダーを撒き、目立たなくします。


次に駅名標です。ガラクタ箱にもなく、自作します。
支柱は真鍮線をコの字に曲げ、プライマーで下地、その上にフラットホワイトを塗ります。


駅名自体は良さげなものをダウンロードします。熊本県の免田ですが、深い意味はありません。

 

印刷した紙を製薬カプセルのシートに貼り、周囲を切り取ります。現物合わせでコの字の支柱に接着します。


裏側を塗装し、ホームにピンバイスで穴を開け、駅名標を接着します。


電燈がないな・・・と探していたら、ジオコレの付録?の電柱が出てきました。幾つかバリエーションがあるのですが、その中で電燈付きのものがあったので、これを使います。


場所は・・・駅名標と待合室の中間あたり、穴を開けて差し込みました。

 

最後に・・・人形を配置します。
家にあるものの中から・・・麦わら帽を被り座っている老婆を待合室内に、あと夏服の女学生を2人、ホームに立たせるように配置し、接着しました。


待合室の屋根下のヒビ痕・・・分かりますでしょうか?
水性塗料の上にアクリジョン塗料を重ねると、このようになります。ナロー機関車等でこの手法を応用すれば、塗って錆びて剥がれて塗り直し・・・みたいな表現ができるかもしれません。


仮に車両を置いてカバーをした状態です。

 

たまたま光沢性のA3の厚紙があり、二つ折りにしてL字に敷いたのですが、写真撮影後に見ると白く抜けていて映りが良く見えますね。


このままでもいいかな・・・?と思ったのですが、やはりホームの間延び感が気になったのでもう少し工作します。


ホームとの境目は湿布薬のラミネートを細切りし、貼り付けます。

 

柵側に赤茶色のグレインペイントを塗り、乾かぬうちに細かなバラスト粉をまだらに振り掛け、最後にスミ入れ塗料等でアクセントを入れます。
近くで見れば粗が目立ちますが、遠目に見れば雰囲気は出てるかな・・・?


よくあるお手本的な構図のプチジオラマですが、所々新しい手法も試してみました。もっと簡単に出来るところもあったのですが、「あり合わせ」を重視して形にすることが出来ました。
掛かった費用はダイソーの108円ケース代のみですが、これ位のジオラマだと全然ガラクタは減らないです。(笑)


また作りたいですね。車両工作も面白いですが、ジオラマ作りもこだわりが出てしまいます。

 

2014/06/1607/01掲載