沖縄軽便鉄道(ケービン)を見に行く

 

家族旅行で沖縄へ行ってきました。
ダイビングで通い慣れた沖縄ですが、今回はダイビング無しの純粋な旅行です。
(いや、ダイビングでも旅行なんですが、潜水中心で観光はテキトーなものでして・・・)

恩納村ベースで名護周辺、少し足を伸ばして海洋博公園(美ら海水族館)、古宇利島への海中道路などを堪能しました。
その中で行きたかった場所がネオパーク沖縄(名護自然動植物公園)です。

沖縄の鉄道・・・というと今回はレンタカーですので乗りませんでしたが、「ゆいレール」が定番です。これは空港〜市街〜首里までを結び、これまで路線バスで渋滞していたのを考えるととても便利になったものです。

今回は・・・レンタカーだからこそ行ける戦前の沖縄の鉄道を見に行きます。
ネオパーク沖縄では戦前に発達し、そして戦争で失われた軽便鉄道を「遊覧列車」として復活させました。

 

とはいえ縮尺は34で蒸気機関でもでもない「遊具」です。でも遊具とはいえ侮れないものも多いですよね。
さっそく入場してみます。


軽便鉄道は入場してすぐ、2階に上がった場所にホームがあります。駅舎は昔の名護駅(いや、名護にはない?)を模した・・・のかどうかは分かりません。
雰囲気的には台湾のローカル駅に似た風合いです。

[追記]
駅舎の写真がありました。
調べてみると名護駅はやはりなかったようですね。


駅舎右手は売店です。奥のほうにNゲージのレイアウトがありますが・・・


これは酷いですね。
どなたかが進呈したものでしょうが、ゾンザイな扱いを受けています・・・

左手側はミニ資料館です。
9600
型と何故か中国の大型機が置いてあり、謎の国旗が掛けられてます。



当時の写真も在りました。


ドイツはヘンシェル社から輸入された0-4-2機関車(13号)で、この機体を復刻したものが遊覧機関車用となっております。祝賀列車の写真もあったので複写しました。


改札から入ると、機関車が待機してます。
今回は念願かなって軽便機関車です。(もう1種は後述)


機関車の後ろには有蓋車を模した蓄電箱?があり、後ろに客車が続きます。雨天でも大丈夫なものと、オープンデッキのものですが、いわゆる遊覧のもので復刻客車ではありません。

さて、出発。
・・・とはいえ車内からの写真は殆どありません。子供をあやすので精一杯で・・・


機関車は園内を20分強掛けて周回します。運行はサファリパークと同様の形式で、各ゾーンで解説がスピーカーから流れます。

それぞれのゾーンはフェンスで仕切られているので、各ゾーンに移動する際は前後の扉を開閉し、動物の流入を防ぎます。周回は600mですが、これらの作業があるため時間が掛かるわけです。


ちなみにレールが3本ありますが第3軌条方式です。遊覧施設では結構この方法が採られていますね。


あとから撮った写真からですが、電車への集電はこのように有蓋車からの側輪で行っています。第3軌条+蓄電箱による方式のために機関車後位に謎の有蓋車が付く訳です。


さて周回も終わり、大人の鑑賞時間です。(笑)
次の機関車が来るまでの間、広場を歩き途中で見たもう1両の編成のある車庫まで行きます。
そこに居るのは・・・実物の12サイズのD51754号機です。軽便機関車の34のといい中途半端なサイズに感じますが、開閉ゲートの形状に合わせるため、仕方がないでしょう。


こちらはテンダー機である為に蓄電箱の存在は目立ちません。(この位置からでは見えませんが)
子供にはこちらの方がTV等で見ているため人気があるのかもしれませんが、軽便目当てだったので助かりました。


754
号機は調べると殆どを吹田で過ごしたらしいですが、何か沖縄と因縁があったのでしょうか?
(答えは最後に)

汽車のドラフト音(の録音)が近づいてきました。踏切で待ち構えます。
ドイツから輸入されたヘンシェル製の外観を忠実に模した機関車がやってきます。


子供向けと言うと結構細部は省略されがちですが、配管やリベット表現など、実に細かく再現されています。
連結器はバッファーに簡易自動連結・・・実際は朝顔式だったような気がしますが、あまり細かいことを気にしても仕方ないですね。


非常にゆっくりとした速度で、若干ミニサイズになっているとはいえ、配管等も含め原型を忠実に模してあり迫力は十分です。
とはいえホンモノの蒸気でないので煙も蒸気もなく非常に綺麗なのが残念です・・・
(熱が入らないですしスス汚れも出ませんから仕方ないです)


静かにホームに滑り込み、撮影も終了です。
貴重なナローゲージの古典型を見られて大満足です!

搭乗だけで600円(入館込みだと1000円)掛かりますが、サファリパークでバス乗って・・・っていうのに比べると安いと思います。
機関車に乗らなくても園内を回ることが出来、動物たちと触れ合う事ができます。(但し猛獣は期待できませんが)

鉄道も施設もゆいレールや美ら海水族館には敵いませんが、結構おススメです。興味のある方は観光ついでに如何でしょうか?

(追記)
D51 754
号機・・・
7
 5  4・・・
ナ ゴ シ・・・
名 護 市・・・

お粗末さまです。<(_ _)>

 

 

2013/02/0407掲載