津川洋行キハ07の動力化。

 

 


津川洋行のキハ07は当時(10年以上前)、非常に珍しいモデルでしたが余りの陳腐さに閉口し、また動力化の困難さから導入した人も少なかったように思えます。

以前買って、窓のバリ取りで放置状態でした。
これだけで相当疲れた記憶があります。

今更ながらですが、鉄コレの動力を使って走行可能な状態にしようと思います。
今回は工作メインなので仕上げや塗装は極力行いません。

 


床板を切断し、床下機器を流用します。
これらは削ってそのまま使う予定。

台車枠は流用も考えましたが軸間が合わないので既存のものから構造が簡単そうなものを使うことにします。より良いものに履き替えたってことで。

 


動力は鉄コレの15mを延長します。
これが一番加工しやすくて動力も良く、最強だと思います。
値段がもう少し安いといいんですが・・・

 


動力を分解して切り離し、間にコの字にしたプラ版を挟みます。
プラ版の長さは元の台車位置に合わせて現物合わせ、2.7cm位かな。
瞬間接着剤で固定し、台車の操作に支障が無いかテストします。

 


床下・台車枠を取り付けたところです。
床下はウェイトを外しフラットにした上で(下か)、なるべく原型を生かした状態で接着します。
台車は付属のうち構造が簡単そうなものを軽く加工しただけです。

 


前後に切り離した集電板に挟むように真鍮板の細切りを渡らせます。手元にあった固定線路用ジョイナーの余りを使いました。
床下にあった重りは絶縁のうえ非駆動側に配置しました。コレは集電板押さえも兼ねてます。

カプラーは干渉するので諦め、固定化。やはりこの前頭形状は首振り・マウントカプラーいずれも難しいですね。
蒸気用のKATOカプラーを接着しました。

 


屋根側ですが、モーターが干渉してしまうので、ガラス面から続く天板と屋根板の補強?のプラ棒をカットします。
この作業が面倒な方は窓セルで新生した方が早いと思います。

 

 

 


何度も組立・走行の調整を行い、完成です。
基本は単行での運用ですが、KATOカプラー車1両くらいなら引っ張れます。

こうやって手を掛けてみると・・・不出来だったモデルもずいぶんと可愛く見えるものです。
これが模型作りの醍醐味と言うところでしょうか?



2008/09/23
掲載