マイクロエース・101系の不調

 

以前購入したマイクロエース101系(6両)。
いろいろ不具合のあるものでしたがベンチレーター交換やカプラー周りの交換、表示幕入れで様変わり、お気に入りの1両でしたが、再び走らせようとすると動きません。
何かがショートしているようでパワーパックの安全回路が働き電源が落ちてしまいます。

こういうときに一番疑われるのは動力車です。この会社の場合は特に動力不調が顕著で、酷いものになるとダイキャストブロックの変形という事もあります。
・・・ところが、動力単体にして走らせると快適に走ります。

次に疑われるのは先頭車です。ライト周りの配線ズレの疑いがあります。
ところが2両共に問題はなく、ライトも問題なく点灯します。

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両のうち、3両が異常なく残りの付随車が原因となります。
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両づつ載せて電気を流してみると、そのうちの1両でショートが起きているのが確認されました。
車体を分解し、床下の集電板を開けてみましたが異常はありません。

その時、台車に異変を見つけました。
何だか台車が熱いのです。
よく見ると、片側の台車から集電する金属板とバネが真っ黒に酸化しています。台車だけ外して線路に載せるとショートします。


集電板の接触はありえませんから、原因は車輪です。
丁寧に車輪を外し、一つづつ線路に載せてみると、そのうちの1つがショートを起こしました。

車輪のショート・・・私の中では始めての事例です。原因を探るべく、分解してみました。

車輪には通常、両輪が接触しないように絶縁処理が施されています。
片側軸付近に樹脂等を挟み絶縁するタイプ、軸そのものが中空のプラパイプになっており両輪を挟むタイプ、軸が金属で両車輪がプラ、全体がプラなどがありますが・・・

この車輪、そんなものは皆無です。
金属の軸に金属の車輪を圧入しただけの金属の塊です。
大陸の工場の人が間違えて片軸の絶縁を忘れてしまったのでしょうか?



ともあれ原因が分かりました。今までは転がりが悪かったせいか、ショートするほどまでに接触していなかったのでしょう。ただ異常電流のダメージが少しづつ、車軸集電板が焼けて変色するほどになっていた・・・火災にならなくて本当に幸いでした。

代わりの車輪は2軸貨車から借りる事にしました。この際2つとも交換し、貨車はプラ車輪になりました。

再び走り出し安堵です。

 

車輪のトラブルはクリーニングカーでありましたが、ショートは初めてです。
問題の車輪は分解してしまったので、線路際のアクセサリーとしてストックしておきたいと思います。

2013/05/01掲載