童友社・ミニトレインセット


久しぶりに童友社のNゲージセットを引っ張りだして遊びました。

 

これは、トミーナインスケールのバックマン製品(020テンダー&貨車)を更にコストダウン(無塗装で材質も悪い)して売り出されたような製品で、緑色の枕木の固定線路も同梱され、収納ケースを兼ねた電池式(単25本)パワーパックで遊べます。
定価は不明ですが、イトーヨーカドーの投売りで当時500円?
余りの安さに親に買ってもらった(そして親も買った())、最初のモデルになります。
貨車とケースは壊れたか紛失してしまいましたが、機関車はあちこち修理しつつも現役です。繊細なサイドロッドは壊れて金属製のシンプルなものに、炭水車はリマの小型無蓋車改造、ボイラーは黒に塗り替え・・・親に直してもらったり、自分で直したり。父と私との「絆」のひとつです。
現在は屋根裏に大切に保管してあります。

今回引っ張り出したものはそれとは別のもので、後年に銀座の中古店で同じものを発見、購入したオリジナルです。500円以上はしましたが・・・()
さすがにケース兼の電池式パワーパックと固定線路は古く不安なところがあるので、ニシザワのパワーパックとTOMIXのミニカーブレールを使ってます。

 

30年以上も前のモデルですが、少しウォーミングアップさせると・・・ジーと音を立てて、ほんのりと機械油の香りを立てながら動き出します。視覚と聴覚と嗅覚・・・あの頃買ってもらった喜びが今も蘇ります。


繊細なモデルの追求は重要かもしれませんが・・・小さい子供だと簡単に壊しそうで渡せない、高くて買い続けることができない・・・こんなモデルばかりでは次の世代に繋がりません。
仕組みが簡単で修理も簡単、幅広い期間で定期的に供給し、流行りなく次の世代でも遊べる安価な模型、これぞNゲージならではの楽しみだと思っています。

息子と一緒に遊べる日が待ち遠しいです。


2010/11/16掲載