漁船&ダイビングボートの製作

 

以前ガンタ氏に依頼されて作ったものです。
(おそらくジオコレの漁船が出る1年位前だったかな・・・?)
海辺のモジュール用に・・・と短期間で仕上げました。

 

1隻はほぼ忠実に一本釣り用の漁船として作りますが、もう1隻はダイビングボートに仕上げます。


ダイビングボートにはいくつか種類があって、クルーズ用の専門的なもの、双胴ヨット型のもの、リゾートボート型などがあります。
日本国内、主に本州のダイビングポイントでは漁船改造型が結構多いです。これは、漁業を休業した人、漁業の傍らに副収入として配船を行っている人などが持ち前の漁船を改造したものです。今回はこのタイプを作ります。以前から伊豆の某漁港にて各方面から撮影したものがあり、製作に大いに役立ちました。

 

人形はプライザーのものを使います。というか、この人形を見つけて頼まれてもいないのに作っちゃった訳ですが。


余談ですが私は鉄道模型の他にダイビングも趣味としており、500本(500回)以上ダイビングをしております。伊豆半島といった近場や沖縄・海外など・・・趣味のベクトルは正反対ですが、両方とも生涯を通じての趣味です。
それにしてもプライザー・・・こんなジャンルの人形まであるのには驚きです。

漁船の改造です。
主な改造ポイントは先端部とキャビン付近です。
オリジナルは木造か古い構造のFRP製と見受けられますので、船体をFRPの少し新しい風に見せるように面取り、リブ落とし等を行い窓配置も修正します。
船頭の部分は切り落とし、なだらかにします。漁船改造型は主に前部スペースがダイバーの場所です。そのため乗船はこの船頭部分から行います。
その他各種パーツは客車の床下機器のパーツを加工して取付けています。


ダイバーは少し前の時代を考え、ハーネスからジャケットBCDタイプにしました。フィンもBCDと揃えています。タンクは付属のものはダブルタンクですが、一般的なシングルスチールタンクを作りました。船員はジオコレの工場作業員の中からそれらしいものを使います。


塗装は視認性の良いホワイト系に喫水線下はレッド、内装はスカイブルーで塗装、船頭模様のデカールを張り、係留時の緩衝用の古ゴムタイヤを船頭部及び側面に接着します。旋回窓はエッジングパーツです。
最後にダイバーと船員を配置し、完成です。

ほぼ無改造の漁船は内装を蓬色、漁具はブラウン系で塗装し、大漁旗を取付けています。こちらはウェザリングを行い、ややくたびれた印象にしてあります。


現在はジオコレで漁船があり、もっと簡単に作れると重いますが、漁港にアクセントをつけるならダイビングボートは効果がありますので興味のある方はお試しください。


2011/03/08掲載

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