鉄道コレクション・名鉄デキの小加工

最近は育児のためなかなか工作が捗らず、レイアウトも凍結状態のままです。
こういう時は一時的に活動を凍結すべきなのかも知れませんが、趣味は息抜きでもあり、生まれ出るアイディアを具現化させることも、また重要だと思ってます。
出来る範囲で、可能な予算で、じっくり行えるのも鉄道模型ならではですよね。

そんな訳で・・・最近はミニレイアウトに使える車両工作が多くなってます。
ボンネットレールバス然り、4軸チビ凸然り。

今回もミニ系の車両です。
けっこう定番ですが、鉄道コレクション第一弾のデキ(後に単品販売)の短縮化改造です。

 

改造例を見ると運転台中央付近でカット、中央ドア付近をゲージとして1cm前後削って張り合わせる・・・方法が多いみたいですね。上毛電鉄デキみたいな。
私も最初その方法を考えていましたが、チビ凸()もありますし、ちょっと風変わりなものが欲しくなりました。
なので・・・両端ボンネットを詰め、変形箱型機にしてみようと思います。

 

本体側を分解し、窓ガラスも一旦取り外しますが・・・この窓ガラスは曲者ですね。組み込む際は削ってから取り付けたいと思います。

分解して気づいたのですが・・・ボンネットの構成をみると、側板はキャブ側、張出部はデッキステップまでを一体化した構造のようです。これならば寸詰めは容易ですし、丁寧に加工すれば塗装も不要そうですね。


側板側は2つ並んだルーバーの中央部分でカットします。裏打ちもないプラ板状ですのでカッターで丁寧に溝を切っていき、折り取るだけです。

断面を丁寧に耐水ペーパーで仕上げ、今度はボンネット側の加工です。これも実に簡単で、カットした側板の要らなくなった方を再び組み、それをゲージとして印をつけ、カットします。側板と同じように断面を仕上げますが、若干の傾斜がありますので下面を0.5mmほど短め・・・に仕上げます。


動力はBトレ用を使用します。重厚な雰囲気のある台車を使用した「11-105通勤電車1」を使用します。


動力側ですが、はみ出る部分を現物合わせでカットします。
車体の寸詰めは最初もう数ミリ広く取ったのですが、アーノルドカプラーが両端デッキステップに干渉していたので側面ルーバー1個残しにしてカプラーポケット部が若干張出し気味にしてあります。
アーノルド以外のカプラーを使用する場合、またはボディーマウントの場合は特に問題が無さそうなので、側面ルーバー2個残しでも大丈夫でしょう。


また、ボンネットが白い動力カバーに干渉しますので、カバー両端をカットします。金属の細長いおもりが使用できなくなりますが、後で鉛で補重するので問題ありません。


細かい仕上げです。
ボンネット基部と端部には僅かな狂いがありコンマ数ミリで隙間が空いたりしますので、すり合わせを行った後にボンネットを接着します。


ボンネット上のライトですが、そのままでもいいんですが、ちょっと変化をつけたかったので・・・屋根上に移設します。

パンタグラフは手元にあったグリーンマックスのPS13を取り付けました。
床下はジャンクパーツから適当に接着、中央部は板鉛で補重してます。

 

ここで完成・・・の予定でしたが最後の仕上げで表面が荒れてしまい、IPAで塗装剥離して再塗装しています。屋根はグレーにしましたが、白線の再現は断念しました。


比較として改造前の同系機、前回改造のチビ凸改と並べてみました。

 

思ったよりも重厚なデキに、満足しています。


2011/09/2810/14掲載