TOMIX・チ1の小加工

 

2軸貨車の魅力といえば、小編成から大編成まで自由にアレンジできるところですよね。昔は香港製トミー製品から、現在のミニカーブレール対応製品まで、今も昔も人気は変わらずにいると思います。
有蓋・無蓋・タンク車・車掌車・・・と多種多様にわたる中で、ある意味異色ともいえるのがチ1です。もと冷蔵車改造の長物車で、製品は荷物を積んだ状態で、初代はチョコレートの『小枝』を思わせるようなプラ製の木材を、2代目は6mm系の丸棒を切ったものを、最新の3代目は細パイプor大型の土管となってます。
我が家では初代が1両、2代目が2両あるのですが、なんと云うか、2代目のディティールが・・・(カメラ不調につき画像が荒いです)

無塗装の丸棒を丁寧に3つ並べて接着して、本物の木を使ってはいるのですが全然リアルじゃないように感じます。せめて建材のようになっているならいいのですが・・・

そんなことを前から考えてはいましたが、先日我が家のDIYで塗装作業をしていた折に「ついで」で塗装しました。
塗装に使ったのはカインズホームの「水性ステイン塗料」です。ステイン塗料とは木目を生かして染み付かせる塗料で、乾くと耐水性になるものです。もちろん、その上に塗装する事も可能です。

木材を止めている針金を緩め、木材を外して塗装します。ただ綺麗に塗っても木材に見えないので、あえてムラになるように塗っていきます。やや色が薄かったので水性塗料のウッドブラウンを混ぜ、赤みをつけてあります。塗装前にヤスリか真鍮ブラシでガシガシやって樹皮を荒れさせるとなお良いのでしょうが、2両だけナローっぽくなりそうなので控えました。


何回か塗り重ねて(重ねる毎に色は濃くなります)乾かした後に小加工です。森林鉄道等の資料を見ると木材の断面はチェーンソーで切り倒した際にできる段々とケバが目立ちます。

製品の木材は合板加工の丸棒ですので年輪もありませんし綺麗にカットされていて不自然です。なので、木材の両端をギザギザにします。

あまり綿密にやるものではありませんので、金属やすりでガリガリとノコギリのような痕をつけます。コツとしてはギーコギーコと水平に鋸入れする感じではなく、やや扇状に付ける方がそれっぽいです。年輪は入れると逆に嘘っぽくなります。


最後に元通りに組み立て、完成です。


初期製品のチ1と並べても遜色のない色上がりになりました。逆に初期チ1のチープな年輪塗装が気になってきます。


今回の塗装は今後の参考にもなり、たまには日曜大工もいいな・・・とステイン塗料を塗料ビンに小分けに保管したのでした。()

 

2012/01/25掲載