Cタイプディーゼル機関車の修理

 

お気に入りのプリムス型Cタイプディーゼル機関車。スーパーミニカーブ対応の改造を行い、デスクトップ上ミニレイアウトで大活躍・・・でした。


ところが・・・最近接点の磨耗かモーターが不調になり、煙を上げて不動になってしまいました。
最初・・・近似モーター交換を考えましたが、モーターが独特の形状のため大幅なダイカスト切削が必要となり交換は困難と判断、同社の中古品をオークションで探すことにしました。
程なくして、三ツ星商店の国鉄色復刻セットのジャンク品を見つけ、購入です。


外見こそトミー販売版の復刻ですが、ナインスケール時に比べダイカストが変わり、ライトも点灯式になったものです。
ただし、現在は不動品が多く発生している模様です。


分解してみると、その原因がわかりました。動力伝達のためのギア(白色)が経年変化によって劣化しています。

 

ギアの欠損や動軸にヒビが入って金属車輪が緩み、動力がうまく伝わらなくなってしまうようです。


また、同製品には過剰と思われるほどの白濁したグリースがダイカストにへばり付いており、油脂によって劣化を起こしてしまった可能性もあります。
(
初期マイクロエース製品も同様の油脂漏れ製品が見られますので、注意が必要かもしれません。)


現行のバックマン製品のギア(黒色)においてはその後の改良があったのか、割と強度があるように見えます。グリースは控えめです。また、黒染め車輪になってます。これらの変更時期についてはたぶんカワイの復刻辺りからのが対象であると考えられますが、同製品をお持ちの方の意見も伺いたいところです。

 

モーターが快調・ギヤ劣化の前ロットと、最新ロットのモーター焼け不動品。新ダイカスト同士ですから設計は同じで、ニコイチでの再生はそんなに難しいものではありません。
ダイカストとギア足回りをベースにモーターのみを交換、車輪は以前改造した中間フランジレスのものです。またフランジを削るのは手間ですし、黒染め車輪で見栄えも良いので。

 

なお、最後の側面のネジ込みは緩めに行うのが失敗しないコツです。締め過ぎるとギヤにうまく伝達しなくなります。
外装はトミー時代の国鉄色の方が気に入っているので、復刻塗装の外装を組み合わせで完成です。
残ってしまったほうのバーリントン色の車体については、いずれ酒井5t風の車体に改造し、動力は今後のための予備部品として取っておきたいと思います。


組み立て後、試運転。快調に走行するようになり、喜びもひとしおです。
なお、茶色の方は特に部品に異常がなかったので、グリス等除去の上、そのまま使用しています。


入門者から本格派まで、長くの間において日本、いや世界中の人々に愛され続けているプリムス型ディーゼルはこれからも販売され続けて欲しいものです。願わくば、いつでも手に入るような販路とお手ごろな価格が希望なのですが・・・

 

 

2010/09/09掲載