フリー気動貨車の製作(チビ凸動力の再利用)

 

先日作成したボギータイプのチビ凸は想像以上の効果があり、ポケットラインの更なる可能性を感じさせる素晴らしいものでした。

で、余ったチビ凸動力ですが、新品であるのにいきなりの動力交換。
集電はイマイチですが動力性能はソコソコであり、このままお蔵入りしてしまうのは非常に勿体無いです。

Bトレインの機関車動力などに使うのが手っ取り早い再利用方法ですが、あいにくと我が家にないものでして・・・

例によって自由な発想で作ります。
使うのはこちら、ローソンのオマケです。
(四国交通と鞆鉄道は改造済み(概出)のためありません)

これとある物を組み合わせ、チビ凸動力で走らせる予定です。

 

予定通り材料を手に入れました。
国内型の貨車も考えましたが小振りでバスの車体に対し線がヨワく感じてしまいますので、ややナロー寄りのサイズで全体的にボリューム感がある貨車を使用しました。
ボリューム以前にインパクトが相当あるのですが・・・


一方のバス側ですが、ボンネット型のうち・・・近江鉄道の「彦根ご城下巡回バス」、いすゞBXD-30を使います。


いすゞBXD-30といえば、最初に作ったボンネットレールバス
と同系ですので、廃車体を流用・・・という設定です。


切断面をなだらかにして仮組みしてみます。


・・・。

思い描いていた以上にドンピシャで、笑ってしまいました。


塗装前に、簡単に加工します。
このままでは運転手が乗車できませんので、左側にスジ彫りを施しドアとします。左側にしたのは以前工作したボンネットレールバス達は乗車ステップ位置を左側標準としており、それに倣っています。
また、運転席上の行先案内と速度表示ランプは撤去しました。


チビ動力側ですがバスの車体があたる場所を削り、前部はボンネットバスのバンパーを取り付けました。長さ調整のため1.2mmプラ版を介しています。

 

下側に隙間が合ってみっともないので鉄コレの第何弾かにあった排障器をバンパー下に取り付けました。何だか「銀龍号」に似てしまったか・・・?

床下機器は基本そのままですが、右側の梯子が貨車と合っていないのでここだけ削っています。

おおよその形が出来上がったら塗装です。
タミヤエナメルのグレーを調色し、貨車と同じ色合いにして筆塗り。バンパーは白色、ライトは銀色で色指ししました。


最初思っていたカラーリングは別のものでしたが、貨車の灰色がとても良い感じだったので計画変更、全体も同様に仕上げました。
国内貨車だと黒や茶色のイメージですが灰色もいいですね。


カプラーはBトレインの首振りカプラーに変更しました。

これはミニカーブレールに対応させるためです。


貨車後部が寂しいので余っていたパーツから円盤型のテールサインを片側に、もう片側は梯子を取り付けました。


梯子は最初かなり下側まで伸ばしていましたが、カプラーに干渉するので後にカットしました。

灰色一色では単調なので、デカールで赤線を周囲に貼りました。「銀龍号」へのオマージュ、ということで。

貨車部とボンネット部は色調を変えてます。

最後に窓セルをゴム系接着剤で貼り付け、完成です。

なお、この気動貨車、後部の牽引機能を残していますので数両の牽引も可能です。試しに顔つきの相棒を牽引 ()


以前作成したボンネットレールバス1号及び2号と並べてみました。

特殊なフリーの車両達ですので、これらの為だけにミニミニのレイアウトを作るのも面白いかもしれません。
とはいえ現在は育児で余裕もなく、ミニレイアウトも手係り中断状態なので実現は相当先になりそうですが・・・いつかは実践したいですね。

2011/07/1522掲載