エアブラシ購入

 

田宮ベーシックコンプレッサーの不調から始まり、継ぎ接ぎだらけで補充した塗装環境でしたが、あちこちガタが来ていたのか、ついに使えなくなってしまいました。

エアーブラシはベーシックのブラシ部分が不調、エアテックスKIDS105も樹脂破損で使用不可、残りのタミヤバジャーの吸い上げ式もプチコンの弱い吐出量では使えませんでした。
子供のプラレールや玩具の塗装も行っているので困っておりましたが、奥様より日頃の感謝の気持ちとして「買っていいよ」との温かい言葉を頂きました。

C12
も欲しかったですが、8月にまた再販されるようですし、長い目で見ると工具に投資する時期だと思ったので、そちらは諦めました。

そこで、安くてミドルクラスのエアブラシとコンプレッサーを物色・・・

ミドルクラス選択のきっかけとして、やはり「安全性」という事を考えたのがあります。ラッカー塗料愛好者でしたが、乳幼児・嗅覚の優れた室内犬のいる環境において、臭気は厳禁です。
それですと水性塗料(アクリジョン含む)の選択肢となるのですが、水性塗料を綺麗に吹き付けるのにはプチコンだと空気量が足りず、ムラのある仕上がりになってしまいます。
望むべくは「静か」「臭気がない」「安全」なので、今後は特定の事情を除き、新規塗装の場合、水性を積極的に使っていきたい為の決断でした。
(それでも状況によりラッカー系も使います。塗色がない場合もありますし、そもそも在庫がたくさんあるのですから・・・)

バラバラだと結構な価格になりますが、セットだとお得です。その中で中々いいな、と思ったのがアネスト岩田キャンベルの「CHMX60111 PONYTAIL」セットです。


以前ホームセンターでモニターテストをしていて出力は十分、音も静かだったような記憶があります。そのとき価格はチェックしなかったのですが、このクラスの内容としては破格値、15000円を切る価格です。
ポイント還元を使い、12000円で購入しました。


家に帰って気もそぞろに開封し、説明書を読みながらチェック・・・
エアーブラシはシンプルなダブルアクションのもの、初めての合金製の本体はずっしりとしてメッキが格好いいです。

 

空気吐出量は9L/分(負荷時6L/分)と中々パワフル、ベーシックコンプレッサーより勢いがあるようです。

 

圧力スイッチがあり、使っていないとオートで電源が切れます。そして水取りフィルター装備、水吹きは防止できそうです。
さっそくテストとして、鉄道コレクションの無塗装の車体・・・えちぜん鉄道でしたっけ、これを塗装してみようと思います。

 

塗料は水性塗料のサーモンピンク、深い意味はなくテストとして明るくも暗くもなく仕上がりが分かりやすい中庸的な色として使いました。


塗料と薄め液は12くらいでカップに入れます。カップが小さいのと中身が見えないのが不安です。

 

まずは紙を相手に弱く・・・

プシッ!
かなりの風量で塗料が噴出、慌ててノズルを最少に絞り、そこで再び吹き付け、出てるか出てないかのレベルに調整、ごく薄く吹き付け、少しづつ塗り重ねます。


吹き付け方にはそれぞれの個性がありますが、私はこの位の薄さで何十回も重ねていきます。この方法だとホコリの付着も早めにリカバーできますし、水性塗料の弾きムラも防げます。


塗り重ね、塗り重ね・・・この位で折り返し点です。カップが小さいのですぐに塗料がなくなってしまい、継ぎ足しがちょっと面倒ですね・・・


幸いにもホコリ付着などなく、サーモンピンクに染まりました。
これで一晩乾燥します。薄塗りの利点の一つに、乾燥時間が短いのも挙げられます。少しずつ表面が乾燥するからでしょうか?
この方法のデメリットとしては極細の梨地となり、光沢テカテカとならず半光沢的な仕上がりになることです。が、最後にクリヤー吹きでフォローは可能です。

 

分解していた窓ガラスや屋根・床板を取り付け、塗装試験の完了です。

(あくまで試験なので、走行させることはないでしょう)


苦手な水性塗料ですが圧力の高い細かい霧吹きによって綺麗に仕上がりました。これで屋根とかを塗り、ライト等に筆刺しすれば地方電鉄っぽいカラフルなものとして使えそうです。
※線路に置いた車両写真のドアについたホコリは乾燥後に着いたものです。


ちなみに騒音もなく、隣の部屋では動作音には気づかなかったとのこと。これで夜の吹き付け作業が安心して行えます。

今後の方向性として、排気関係ですね。あとはトリガー式のカップ容量の大きいのが希望ですが、良いのが見つかるまで使っていきます。
当面の楽しみが増えました。子供のリクエストにも答えつつ、いろいろチャレンジしてみたいと思います。


2015/07/0609掲載