異種(Z)と格闘

 

40年弱、基本的にNゲージです。
HO
ナローも手掛けていますが、これも9mm規格です。
父親は現在Nゲージを手掛けておらず、HOゲージです。プラレールや玩具を見つけてきては、165mm線路を走行できるように改造しています。

現在量販店においてZゲージ製品が常置されるようになったのは技術の向上と時代のニーズに合ったものなんでしょう、多種多様な車両、線路が展開され黎明期のトミックスを思い出させます。
価格帯的にはNゲージ並み・・・ですかね。トータルセットもあり、「はじめてみよう」と思う初心者にも配慮されています。

と、いうことは・・・
特に先入観がなければ、Zゲージから初めて展開する選択肢も十分にある訳です。以前あった東京マルイの完成品レイアウトとか見たときも思いましたが、Nゲージを知らなければこういう楽しみもアリだな、と。

とはいえ趣味として複数規格を展開するのは金銭的、スペース的、家族の心象的に難しいと思います。

そんな感じで今まで「見ないように(笑)」心掛けていたのですが、中古屋で見掛けてしまいました。
しかもジャンル的にドンピシャ(死語)なキハ52、大糸線です。色は紺と黄土色の旧気動車色、白と緑の大糸線色。

11500円、2両買っても3000円です。このくらいの値段なら・・・

しかし、不安がよぎります。「これ、動力車??」
N
ゲージなら動力車か非動力車かは一目瞭然です。ところが目の前にあるのは軽く、全く判りません。仕方なく店員に相談、動力車との回答を得たので購入することにしました。


購入した2両のキハ52大糸線ですが、走行環境がありません。残念ながら中古屋では線路は売っていませんでした。
鉄道模型を動かすには車両と線路、そしてパワーパックが必要です。パワーパックは以前トイザらス千円おつりがくる価格で購入したナノゲージ用があります。

 

これはZゲージメーカーのプラッツ製なので、能力的に使えるでしょう。
線路だけは仕方ありませんね、量販店へ行って購入します。

線路を・・・と思って量販店に来たものの、Zゲージの標準曲線が分かりません。調べてみると、「R95以上なら大丈夫」らしいのR100のカーブとフィーダーを取る直線、そしてフィーダーを購入しました。

 

家に帰って小判状に線路を組みパワーパックと接続、思った通りZゲージのフィーダーとプラッツのパワーパックのコネクタ形状は合致しました。


車両を置きゆっくりとつまみを回すと・・・スルスルと静かに動き出します。モーターが小さいのか、本当に静かです。


驚いたのがこの大きさでヘッドライト/テールライトの点灯が出来、さらに室内照明もあることです。もう工作できるレベルの大きさではないので驚嘆、です。


カプラーは片方がアーノルドなので2両連結も可能です。同じ程度のモーターなので協調して走ります。


後で写真を拡大して分かったのですが、タイフォンが曲がっていますね。
直してもいいのですが・・・直そうにも見えないし、パチンと飛ばして部品を無くしそうなので諦めました。

 

車体を外してみます。
全体的にNゲージの構造を踏襲しているようですね。室内灯ユニットも小さい・・・


裏返すと中央部にモーターが見えます。駆動は片側のみですね。気動車ですからこれ位で十分なのでしょう。機関車だと牽引力が不安ですが・・・


同じキハ52、大きさを比べてみました。


片方がHOゲージに見えるくらい、Zゲージも精密ですね。もうどこも、手を入れなくても大丈夫です。というか無理です。(笑)

いや、すごく新鮮で勉強になりました。たまに走らせて遊んだり、トランクレイアウト的な遊びも出来そうです。(今後そういうのは作ってみたいので・・・)

でも、中古で安いのでも出ない限り、これ以上は増えないと思います。
小さくて・・・
規格的にNナロー辺りが揃うと楽しそうなのですが。
周辺インフラの投資だけでも相当な額になってしまうので、比較資料になりました。

ただ、これはこれでナノブロックのコントローラーの箱に全部入るコンパクトさ、ちょっとした機会に取り出して遊ぶのには楽しそうです。
よそを見て、改めてNゲージの世界でよかったと思う、他流試合の感想でした。

 

2015/06/2907/03掲載