ミニトリックス・B型入換機

 

中古屋で見慣れぬ機体を見つけ、購入しました。

箱はなく、水色の車体に赤いランボード、機関側ヘッドライト下には星のマーク、反対側ライト下と車体側面には黄色い飾り線が入っています。

手すりはゼブラの警戒マーク入りのエンドビームと一体の金属打抜き品、発想が斬新です。
裏返すと「trix western Germany」とあり、西独・ミニトリックス製だと思います。

通電してみると、高めの電圧でユルユル動き出し、大きなモーター音を上げて走行します。
スピードは全く出ません。比較的余裕のあるパワーパックDXですが、これでも足りません。バックマンのCタイプに匹敵するかな?
まぁ、入換機っぽいので、低速が生かしきれるように振ったのかもしれません。日本のプラレールなどと比べ、ヨーロッパのブリオの入換機は驚くくらい超低速仕様ですから。

仕組みは・・・車体を外して動力を見ます。麦球等の光源はありません。
驚くのがモーターの小ささです。ボンネット内側に小型モーターが内蔵されています。モーター以外はギッシリとダイキャストで占められ、まるで蒸気機関車を分解しているかのような錯覚を覚えます。

集電は車輪から集電板・バネ・リード線で巧みに手繰られて半田付けされており、手馴れていないと分解は難しそうです。
車体下側から見ると、プラ製の台枠と動力軸とに隙間があります。最終的に壊れた場合は国産動力ユニットが移植できそうです。

 

特に不調という訳でもありませんので、観察はここまでとします。若干モーターのスペーサーにガタが見受けられましたのでそこだけ直しています。


さて、この機関車はいったい何なのか・・・?
製造会社はヘンシェル社という西ドイツの機関車・車両メーカーのようです。
一番有名な「製品」は「ティーガーI型」という戦車らしいですが・・・
ヘンシェル社のエンブレムは星印、ライト下の星は会社エンブレムでしょうか。

 


画像検索をするうち、該当する模型の説明が見当たりました。
ドイツ語表記なのでよく分からず、翻訳すると・・・
「ライン川スチール ヘンシェル 輸送技術 機関車 Minitrixから」
 ↓
「ライン川製鋼のヘンシェル製輸送機関車で、ミニトリックス製」
・・・日本風に意訳すると、
「臨海(川ですが)鉄道の輸送用ディーゼル機」
というところでしょうか?

バッファーつき機関車という事で、手持ちの貨車たちと・・・トーマス貨車ですけどね。
でも意外と似合います。

塗り替えも考えましたけど、臨海鉄道系として地色も生かしたいですね。

 

2013/06/1718掲載